日本セイルトレーニングスクール

事業実績

あこがれ貸切セイルトレーニング事業(2008年)

横浜開港150周年を翌年に控えた2008年夏、セイルトレーニングの青少年教育としての可能性を明らかにするために大阪市所有の帆船“あこがれ”の貸切航海を行いました。
まだ、日本ではセイルトレーニングの教育効果が明らかになっていない中で今後の教育としての可能性を切り拓こうという私たちの想いにご賛同いただき、ご支援いただきました日産自動車蒲l、よこはま夢ファンドを通じてご寄付をお寄せいただいた皆さま、事業実施に向けご協力いただきましたタウンニュース社様をはじめ多くの関係者の皆さまへ厚く御礼申し上げます。

1.事業の概要

今回実施したセイルトレーニングは、下記の2回実施し異なった条件下で実施しました。

(1)第1回セイルトレーニング
開催日 2008年5月31日(土)〜6月1日(日)
対象者 横浜市内高校生対象
告知 学校経由生徒への開催告知チラシを直接配布(80,000部)
参加者 12名(男子:5名/女子:7名)
航海域 横浜港〜東京湾内・千葉沖〜横浜港
概況 初日は曇り空の中、時折雨がぱらつくようなはっきりしない天気ではあったが、風も多少あり短い時間ではあったが“帆走”を初体験。
2日目は、雲ひとつない好天に恵まれたものの風が弱く帆走には不向きではあったものの、全員がマスト登りにチャレンジし、恐怖心を克服した先の達成感や自信を体得することができました。
 
第1回セイルトレーニング
 
(2)第2回セイルトレーニング
開催日 2008年8月20日(水)〜8月21日(木)
対象者 神奈川県内中学生・高校生対象
告知 タウンニュース社様のご協力を得て、タウンニュースに参加募集記事掲載(2週分に分けて横浜市内11区版に掲載)推定1,000,000部
参加者 29名(男子:22名/女子:7名) (高校生7名/中学生22名)
航海域 横浜〜清水(静岡県)
概況 初日は、横浜出航後東京湾内から風もあり、午後から帆を張り帆走。
初めての乗船で外洋に出たことからか船酔いが続出(29名中24名)、参加者にとっては最初の試練を味わうことになりました。その後、浦賀水道を越え焼津まで時化の外洋を夜通しの航海を続ける為に夜になっても帆の向きを変える作業(タッキング)も行いました。
2日目は、大きなうねりで揺れる船上でのデッキ掃除から一日が始まり、強風を避け焼津港で投錨しセイルトレーニングを続行、本来最初にすべきセイルトレーニングの基本を学び終え、無事清水港に入港しました。
初めての参加者で外洋の航行という中級プログラムを行うことから参加者一人一人の自主性を引き出すことより、チームワークで難局を切り抜けるという趣旨のトレーニング内容となりました。
 
第2回セイルトレーニング
 

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2.セイルトレーニング事業の成果

(1)セイルトレーニングの教育効果を明らかにすることができた
従来『セイルトレーニング(帆船教育)』と呼ばれつつも、明確な教育効果が検証できていない部分に関して、コンピテンシー(行動特性)という視点から教育効果を測定し、「人間力」という点で教育効果が大きいことを明らかにすることができました。
測定方法に関しては、乗船時と下船時に同一の意識調査を行うことにより、航海体験による潜在意識の変化を定量的に測定しました。
 
セイルトレーニングの教育効果を明らかにすることができた
 
参加者全体で見た場合に殆どのコンピテンシー(行動特性)で向上が確認でき、セイルトレーニングの教育効果というものを定量的に明らかにしました。

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(2)参加者が成長を具体的に実感できる仕組みができた
従来のセイルトレーニングでは「感想文」「アンケート」のみが教育効果を明らかにする拠り所になっていましたが、感想の裏付けを数値データで明らかにできるようになり、参加者本人が自分の成長した部分が具体的にわかるようになり、下船後の日常生活への大きな自信につなげることができるようになりました。
また、不足部分も同時に理解することでその後の自己開発に向けた指針を持てるようになりました。
 
A君
 
【A君の感想】
精神面で「恐いと思うことに頑張って立ち向かう勇気」と「チームワークの大切さ」を今回のセイルトレーニングから学びました。ここで学んだことを忘れずに生活に活かしていきたいと思います。
●スタッフ感想:高所恐怖症を乗り越えマスト登りにチャレンジしたことで何かが吹っ切れ精神的にとてもたくましくなっていました。
 
Bさん
 
【Bさんの感想】
初めて船に乗り、最初は不安でしたが友達もでき、とても良い思い出になりました。
●スタッフ感想:常に全体の中で、今自分が何をするのかを考え行動することで、仲間との間に更なる良好な人間関係が生まれたようでした。
 
C君
 
【C君の感想】
最初は緊張をしていてあまり人と話せなかったけれど、みんなと話が合ってとけこめて良かった。
●スタッフ感想:「友だちづくりは苦手だと思っていたけれども、そうでもないということがわかりました!」という本人の感想がすべてを物語っているようでした。
※参加者の感想とデータ内容に共通部分が多く、参加者の実感していることを具体的数値でフィードバックすることによって、自己開発への関心度は非常に高まります。

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(3)参加者属性理解によるトレーニングプログラム・インストラクター方針の決定
乗船時に参加者の意識調査を行うことで、参加者属性を理解した上で、より教育効果が高まるトレーニングプログラムの決定・インストラクター方針を決定することができるようになりました。

セイルトレーニングは基本的に初めて出会った人がチームを組んで協働作業を行っていくため、参加者個々人の属性を理解することで、より教育効果の高い運営が可能になります。参加者個々の属性をトレーニングスタッフ全体で共有することによって、スタッフサイドでも課題意識が明確になり、トレーニングスタッフが航海毎に成長してゆく仕組みにもつながることがわかりました。
 

以上、記念すべき第1・2回セイルトレーニング事業に関するご報告とさせていただきます。

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