
帆船“あこがれ”(大阪市所有/セイル大阪運航管理)で行く大阪〜上海航海に乗船する公募高校生29名に対して、セイルトレーニングの教育効果測定分析を行うため社団法人大阪港振興協会の協力を得て、乗船前・下船時にコンピテンシー(行動特性)診断のためのCHEQを実施させていただきました。
また、航海状況・クルー・参加者の意識を把握するためセイル大阪Web“帆船「あこがれ」で行く大阪・上海青少年事業DIARY”ならびに参考資料としてお預かりした「参加者アンケート」を併用しながら分析を行いました。
今回は、高校生を対象とした中型帆船による長期航海ということで、セイルトレーニングの教育効果が最も期待できるこの航海の出航をSTSJのスタッフも大阪南港で見送りました。
航海年月日 : 2010年7月19日(月・祝) 〜 7月26日 7泊8日 開催場所 : 大阪南港 〜 瀬戸内海 〜東シナ海 〜 上海 CHEQ実施 : 7/19 大阪南港ACT内 7/26 あこがれ船内 参加者 : 高校生 29名 実施方法 : セイル大阪・長期航海プログラムによるセイルトレーニング
【総合所感】 | |||||||||||||||||
参加者29名全体としてのEQ(心の知能指数)は各特性が大きく向上しており、今航海が参加者にとって自己成長を促がす良いキッカケの場となったようです。 | |||||||||||||||||
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また、親の薦めで参加することになり、ネガティブな感情を抱えて参加した高校生が8日間の航海を終え、下船する時にはポジティブな感情を抱き、個人差はあるもののそれぞれが人間的な成長を実感しており、(航海に申し込んだ親御さんを含め)航海関係者に対する非常に強い感謝の念を抱いていることが非常に印象的でした。 我が子の成長を願う親御さんの後押しが、参加高校生一人ひとりの自立を促し、見知らぬ仲間との好ましい協調関係を築く貴重な体験を得るチャンスの場となり、参加高校生一人ひとりの今後の活躍がとても楽しみです。 |
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【調査分析結果】 | |||||||||||||||||
総括 | |||||||||||||||||
1.個人差はあるものの殆どの参加者が何らかの形で自分自身の成長を実感しており、意識調査に用いた簡易EQ診断(CHEQ)の結果にも定量的な数値結果として表れ客観的に確認することができました。 | |||||||||||||||||
- 参加感想文とCHEQとの関連性/成長に関する分析 - | |||||||||||||||||
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2.航海中のワッチ(班)毎に教育効果面で大きな差が生じ、ワッチリーダーの指導方法が教育面での創出成果と因果関係がありそうだという仮説が生まれました。 | |||||||||||||||||
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3.自己内観の意識が高い参加者ほど確実な成果が生まれ、自己の内面的変化に気付かない参加者ほど成果が表れにくいという傾向が確認できました。 | |||||||||||||||||
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